協同組合 千葉県若人自立支援機構は、令和2年5月28日をもって解散しました。
このたび、協同組合千葉県若人自立支援機構は解散することにいたしました。
10年前、当時は児童養護施設等出身者への支援が乏しく、折しも日比谷公園の年越し派遣村の若年者の多くが児童養護施設出身者との報道等もあり、彼らを支援することを目的に 県内の児童養護施設長有志と協議を重ね、千葉県庁、厚生労働省、金融庁等との折衝を得て、 2011年8月に全国では初めての児童養護施設の協同組合である千葉県若人自立支援機構を設立しました。 本機構ではこの10年間、児童養護施設出身者への30万円までの低利での緊急貸し付け、敷金・礼金なしで電化製品付の住居の低家賃での提供、 弁護士への無料の法律相談、入園中の高校生等に対する就労支援のためのインターンシップやシンポジウム等先駆的な取り組みを実施し、 それなりの成果をあげてきたと自負しております。 この間、世の中の社会的養護への関心も高まり、10年前に比べると国や民間による施設出身者への経済的支援等が格段と充実してきました。 さらに、相談窓口としてちばアフターケアネットワークステーション(CANS)が立ち上がり、 千葉県児童福祉施設協議会の中に職業指導員会も設立され、県内でも児童養護施設等出身児への支援が充実しつつあります。 このような状況の中、協同組合千葉県若人自立支援機構はそれなりの役割を果たしたと考え、運営委員も高齢化してきたことと相まって、このたび解散をすることと致しました。 最後になりましたが、趣旨にご賛同頂いて寄付を頂いた皆様、シンポジウムに講演・参加等ご協力を頂いた皆様、企業説明会などにご出席頂いた皆様など、 この10年間のご協力を心より感謝申し上げ、皆様のご清栄を祈念申し上げます。 令和2年5月28日 理事長 西網覺雄
専務理事 水鳥川洋子 |